第三銀行(岩間弘頭取)と日本政策金融公庫(細川興一総裁)が共同出資する農業ファンド「さんぎん農業法人投資事業有限責任組合」は十六日、「陽光ビオファーム」(本社・いなべ市、資本金六百万円)への一千万円の出資を決め、同社と契約を締結した。

いなべ市役所で開かれた調印式には、同社の丸山康子社長と、同組合を運営する山田ビジネスコンサルティング名古屋支店の黒田英希マネジャーが出席。日沖靖市長、同行の井口篤常務らが見守る中、両者は契約書を交わし、農作物の生産・加工・販売で協力していくことを確認した。
同社は出資を受け、大根やサツマイモなど約三十種類の無農薬野菜の栽培、漬物への加工、地元量販店での販売に取り組むほか、同市と連携して無農薬野菜を使った洋菓子やピザの工房、直売所を来春、藤原町内でオープンする予定。5人の雇用を計画している。

日沖市長は「にぎわいをつくり、多くの人に来てもらうことで、農業がますます盛んになることを期待している」とあいさつ。

 
丸山社長は「市の後押しと地元の協力でここまで順調に来れた。応援が入ったので安心して事業拡大できる」とし、山田マネジャーは「いなべ市、北勢地区にどんどん出資していきたい」、井口常務も「農業の成長産業化、雇用機会創出、地域活性化に貢献していく」とそれぞれ述べた。

 同組合は、事業拡張などに意欲的な農業法人を支援する目的で、昨年九月に設立した。


 
           
   
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